注目レース&回顧


7月19日(日) 第51回 旭川記念 (BG2)

7月12日(日) 文月特別 A1混合

7月11日(土) わし座特別 A2-1組

7月5日(日) 第14回 柏林賞 (BG3)

6月28日(日) 第12回 ミントスポット杯 A1混合

6月27日(土) 拓成湖特別 B2-1組

6月21日(日) 第28回 北斗賞 (BG3)

6月15日(月) 第14回 とかちダービー 3歳

6月14日(日) シルバーカップ A1混合

6月7日(日) 第8回 スタリオンカップ 選抜

6月6日(土) 水無月特別 A2

5月31日(日) 第43回 大雪賞 オープン

5月30日(土) 黒岳特別 B1-1組

5月24日(日) エメラルド特別 A2-1組

5月23日(土) つつじ特別 B1決勝

5月18日(月) とかち皐月賞 3歳

5月17日(日) さつき特別 オープン

5月16日(土) 五月雨特別 A1混合

5月10日(日) 第13回 カーネーションカップ (BG3)

5月9日(土) 菖蒲特別 A2

5月4日(月) すずらん賞 4歳

5月3日(日) 第14回 ばんえい十勝オッズパーク杯 (BG2)

5月2日(土) 春駒特別 オープン・A1混合

4月24日(金) スプリングカップ オープン


■レース結果 充実一途ミノルシャープが重賞連勝!

7月19日(日)

 第51回 旭川記念 (BG2) 3歳以上 別定

晴 0.4%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ミノルシャープ  800 島津 大友 2.12.4
 オレノココロ  790 鈴木恵 槻舘 2.18.8
 コウシュハウンカイ  800 藤本 松井 2.25.7
 メジロゴーリキ  790 西 謙 松井 2.28.0
 キタノユウジロウ  790 松田 村上 2.54.7

ミノルシャープは本当に強くなった。一番上手に障害を切り、末も一番力強く歩いた。10歳二強が強すぎて、まだ世代交代とは言い切れないが、今回に関しては、登坂力でも末脚でも二強を上回っての完勝。若い頃の、重い馬場や荷物に苦しんだイメージはもう捨てて良く、確実に一段階ステージが上がった。ゴール直後に転倒したが、時間を置いたのちに自力で立ち上がっており、次走への影響云々はそう心配しなくていいだろう。

オレノココロは前めの位置を取り、第二障害の天板で止まりかけたとはいえ、本馬にとっては十分スムーズといえる範囲内。ゴール前で一旦緩んだが、今回に限っては勝ち馬が走り過ぎ。今後荷物が増えていく中で、地力を示す場面も当然あるだろう。

コウシュハウンカイも登坂力は見せたが、先に下りた上位二頭を捉えられるだけの脚はない。それはわかっていたことで、相対的に重量関係が楽になるグランプリでは展開面も注目。


■レース結果 ゴールデンフウジンがまとめて面倒!

7月12日(日)

 文月特別  A1混合

曇 0.6%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ゴールデンフウジン  700 松田 今井 1.57.6
 ブチオ  695 西 謙 今井 1.58.3
 ハクタイホウ  690 赤塚 久田 1.58.8
 インビクタ  685 藤野 松井 2.00.6
 ウンカイタイショウ  705 渡来 久田 2.05.1

午前中に小雨が降ったが、馬場にはそう影響のない程度。

好調な先行馬が揃い出入りの激しい展開、前半約62秒という数字以上の厳しい流れとなった。

先に下ろしたインビクタとノエルブランがゴール前で苦しくなり、人気を集めたウンカイタイショウも自分の形を作れず。障害を修正したハクタイホウが好位から抜け出しを図ったが、さらに後ろのブチオ、そしてゴールデンフウジンの末脚が活きる差し決着。

とはいえ、ゴールデンフウジンにとっては展開が向いただけでなく、課題の障害をまとめられたのも大きかった。このあたりデキの良さが光るし、松田道明の、さすが剛腕と称される追いっぷりも見事だった。

 


■レース結果 3歳コマサンダイヤが人気に応えて快勝!

7月11日(土)

 わし座特別  A2-1組

曇 0.6%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 コマサンダイヤ  660 藤野 金田 1.57.6
 アアモンドヒューマ  680 阿部 大友 2.01.3
 スーパータイトル  680 船山 鈴木 2.05.6
 カネゾウ  680 赤塚 久田 2.10.3
 カネサスペシャル  680 島津 村上 2.12.8

3歳コマサンダイヤが好位から落ち着いて障害一腰、切れ味を活かして前へ出ると、そのまま危なげなく押し切った。古馬相手になっても好内容の連続で、レベルの高い今季3歳世代、さすがイレネー記念馬と唸らされる強い競馬。ばんえい大賞典でも期待高まる。

アアモンドヒューマは軽馬場の前2走とは違い、重馬場のここでキッチリ変わって見せた。重めの馬場なら今後も目が離せない。

スーパータイトルは第二障害トップ付けから手間取り、結果的に三腰かかったが、それでも3番手で下りられたあたりが好調さ。一旦2番手に上がった後で詰まったが、このあたりは前半のタメ次第で変わってくるだろう。

下でタメたカネゾウだが、今回も一腰とはいかず。下りてからしぶとく歩いてはいるが、理想は先に下ろす形。その形に持ち込めるほど障害が良化してくれば。


■レース結果 三冠馬メムロボブサップ、譲らず!

7月5日(日)

 第14回 柏林賞 (BG3)  4歳 別定

曇 1.7%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 メムロボブサップ  720 阿部 坂本 1.51.7
 インビクタ  700 藤野 松井 2.00.3
 サクラドリーマー  690 藤本 今井 2.01.1
 アオノブラック  720 西 謙 金田 2.01.6
 ギンノダイマオー  700 西 将 松井 2.16.9

果敢に行ったダイリンファイターを巡り、ついて行ったアオノブラック、終始プレッシャーをかけたメムロボブサップ、先に下ろしたいインビクタと、前半約55秒という数字以上に息の入らない前掛かりの流れ。

その中で、第二障害手前に2番手でつけながら4番目に仕掛けたメムロボブサップの阿部武臣は冷静で強かだった。我慢させワンテンポ遅らせた仕掛けから一腰で切り、切れ味を引き出して前に出た時点で勝負あり。三冠馬の地力と、人馬の信頼度の強さを示した素晴らしい内容だった。

逃げの形は取れなかったインビクタだが、藤野俊一には想定の範囲内だったか。登坂力を活かし首尾よくトップ抜け、切れ味の差は出たが、それでも終いまで我慢したように地力強化顕著。

サクラドリーマーは今回も障害で一旦止まったが、何とか二腰でまとめると、下りてからグイグイ。自力勝負が利かない面は残るが、以前より力強さは増してきた。今後は荷物への対応が課題だが、まだ良くなる。

アオノブラックはすぐ外のダイリンに呼応する形で前々へ。気配も良く、西謙一は自信を持って強気に出たのだろうが、結果論で言えば、30キロ差あった相手に付き合ったのが、下りてから存外歩けなかった一因では。このあたりは勝負のアヤで、メムロ逆転の筆頭候補であるのには変わりない。


■レース結果 先行力と登坂力を活かしたノエルブラン!

6月28日(日)

 第12回ミントスポット杯  A1混合

曇 2.2%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ノエルブラン  680 島津 槻舘 1.42.7
 ホクショウマサル  690 阿部 坂本 1.45.7
 ブチオ  680 渡来 今井 1.48.3
 コウシュハレガシー  690 藤野 平田 1.58.2
 キタノユウジロウ  690 菊池 村上 1.59.0

末の甘いノエルブランにとって、軽馬場が味方したのも確かだが、島津新の好騎乗が光った一戦。前で運びながらも息を入れることができ登坂力を活かせる絶妙なペース、第二障害で作ったリードが利いてまんまと逃げきった。馬場と流れに左右されるタイプだが、登坂力は大きな武器。

荷物が軽くなり障害もまとめたホクショウマサルが猛追の2着。次開催の重賞へ向かえばまた荷物は重くなるが、メンタル面では良化がうかがえたし、本来もう少し流れが緩んだほうが良い。復調の兆し十分。

ブチオは障害一腰、下りてからの追い比べでホクショウマサルに劣ったが、自身とて相当良い脚を使っている。好調で障害が安定しており、それが末脚につながっているのだろう。

ハクタイホウ(1番人気9着)はやや集中力に欠く感じの障害のカカリ。一度止まってしまうと返事が遅い馬で、大敗もやむを得ないが、極端に尾を引くものではないだろう。すぐに巻き返す場面は来るはずだ。


■レース結果 特別も突破、勢いに乗るハルトラが3連勝!

6月27日(土)

  拓成湖特別  B2-1組

曇 2.1%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ハルトラ  650 渡来 西邑 1.37.3
 コマサンブラック  640 島津 金田 1.37.4
 コマサンエース  640 阿部 金田 1.38.8
 センショウニシキ  650 長澤 岩本 1.44.1
 バウンティハンター  655 藤野 金田 1.46.4

天候発表は曇りだったが、レースの時間帯は霧雨が降る中で、かなり速い馬場。

下りてから伸びたハルトラが増量も苦にせず3連勝を決めた。軽馬場が合ったのは確かだが、好調なのは間違いない。これで昇級、相手強化となれば馬場の見極めはこれまで以上に必要となるが、軽馬場なら上でも一発のシーンはありそう。

コマサンブラックは自身満点に近い競馬、軽馬場の切れ味で僅かに見劣っただけで、評価は上がれども下がることはない。現級なら常に最上位級の扱いになる。

3着コマサンエースは前走で減った馬体をキッチリ戻すと、即巻き返してみせた。こちらもまだ上へ行ける馬だし、次走はさらなる上昇を見込んでも良い。

バウンティハンターは今回も障害で一旦止まったが、二腰では切り、本来なら勝負になっても不思議ない形。ただ、今回はさすがに馬場が速すぎ、1分30秒台の決着では結果的に一度のモタつきも許されなかった。

3歳ブラックサファイア(2番人気6着)にとっては叩き台の一戦だったが、一頓挫あった後でも+30キロで出てこられたのは好感。8月2日のばんえい大賞典へ直行するか次開催に使うかはわからないが、次は確実に良くなる。


■レース結果 ミノルシャープが古馬重賞初制覇!

6月21日(日)

 第28回 北斗賞 (BG3) 3歳以上 別定

曇 1.5%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ミノルシャープ  770 島津 大友 1.59.7
 アアモンドグンシン  770 西 将 小林長 2.06.6
 オレノココロ  770 鈴木恵 槻舘 2.10.3
 コウシュハウンカイ  780 藤本 松井 2.10.5
 コウシュハレガシー  770 藤野 平田 2.15.6

2走前に乱れた障害を前走で修正して臨んだミノルシャープが、攻めのトップ掛けからスンナリ切ると、終いの甘さも見せず圧勝。軽馬場でも息の入る流れ、条件が合ったのは確かだが、それにしても強い内容。以前はスピード型の印象だったが、昨季後半からパワーアップし、荷物も以前ほどは苦にしないようになり、今後への期待がさらに膨らむ勝利。

アアモンドグンシンは第2障害で天板まで行きながらヒザを折ったのが痛恨。それでも立て直し自体は早く、さほど尾を引くものではないだろうし、昨季以上の内容を示しているように成長十分、西将太とも手が合っている印象。

オレノココロは障害で二腰半、これは想定の範囲内だったとしても、今回は軽めの馬場で勝ち馬に完璧な競馬をされては3着止まりもやむを得ないか。暑さが気になる季節に向かうが、荷物が増えて行けば地力が活きる場面も当然来る。

コウシュハウンカイは行き脚がつかず、障害でもヒザを突きかけるなど、本来の走りではなかった。このあたりは、休み明けで馬体重も-28キロ、結果的に影響はあったか。使って上向けば巻き返せるはずでそう心配いらないが、まずは次走の気配注目。


■レース結果 二冠馬キョウエイリュウ、堂々の勝利

6月15日(月)

 第14回 とかちダービー 3歳 別定 雨 1.1%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 キョウエイリュウ  660 松田  村上 1.35.9
 コマサンダイヤ  650 藤野 金田 1.37.6
 カイセドクター  640 藤本 坂本 1.38.2
 ゴールドハンター  640 島津 金田 1.40.7
 トワトラナノココロ  640 阿部 坂本 1.41.8

軽い馬場も良かったのだろうが、下りてからグイグイ伸びてキョウエイリュウが着差以上の完勝、同世代相手で力を見せつけた。イレネー記念では障害のミスがあったが、今季は不安を見せておらず、やはりこの馬が三冠路線の中心となるか。

コマサンダイヤは自身軽馬場が悪いわけではないが、スムーズに第2障害を切り、止まってもいないのにアッサリ差し切られたキョウエイリュウとの関係では、馬場も荷物も重いほうが相対的に有利となるかもしれない。増量となる重賞で逆転を狙う。

カイセドクターはさすがにキョウエイリュウには伸び負けしたとはいえ、自身も相当に良い脚を使っている。こちらも渋めの馬場のほうが味が出るタイプ、今後侮れない存在となりそうだ。

ゴールドハンターも良い走りを見せたが、上位2頭が順当に力を発揮すると、まだ地力の差があると認めざるを得ない。若さ残るぶん伸びしろも大きく、大賞典までにその差をどれだけ詰められるか。


■レース結果 4歳アオノブラック横綱相撲!

6月14日(日)

 シルバーカップ  A1混合 曇 0.3%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 アオノブラック  680 西 謙 金田 2.03.0
 ノエルブラン  680 島津 槻舘 2.05.7
 コウシュハレガシー  690 藤野 平田 2.09.1
 ナカゼンガキタ  680 西 将 松井 2.10.1
 ゴールデンフウジン  690 松田 今井 2.10.1

4歳アオノブラックが好位から抜け出して快勝。決して弱くない相手に正攻法の横綱相撲、これはかなりの評価を与えて良い。今季は好内容が続き、次開催の柏林賞が非常に楽しみになった。

相手強化でどうかと思えたノエルブランだが、2着に粘り込んだ。息を入れながらでもトップ付けからトップ抜けできる位置で運んだ島津新の好騎乗もあったが、やはり登坂力は大きな武器。

相変わらずジリっぽいコウシュハレガシーは、伸びずバテずの3着。これくらいの相手ならそう崩れないだろうが、これで3戦連続の3着。今季はこういったケースが多くなるかもしれない。

ゴールデンフウジンは今回もタメて一腰、よく伸びてきたが、さすがに届かない位置だった。やはり自信を持って運べるのは軽馬場の際か。ただ、障害の不安は小さくなり、次走は違う形も作れそう。

シンザンボーイ(10番人気6着)は下りてからのキレで見劣ったが、前めで競馬ができていたし、だいぶ良くなってきた。夏場へ向け、次走以降は警戒を強める必要があるだろう。


■レース結果 G1馬メジロゴーリキが復活告げる勝利!

6月7日(日)

 第8回スタリオンカップ 3歳以上選抜 別定

曇 0.4%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 メジロゴーリキ  680 西 謙 松井 1.50.8
 センゴクエース  680 菊池 槻舘 1.52.1
 コウシュハレガシー  680 藤野 平田 2.05.8
 シンエイボブ  640 渡来 久田 2.09.0
 フナノクン  660 松田 西邑 2.11.3

※競走除外:3番ミノルシンザン(左後肢破行のため)

 

久々に障害をスパッと切ったメジロゴーリキが快勝。昨季終盤は不振に陥り、軽量戦で刺激を与えるなど陣営も工夫していたが、今季4走目で結果を出した。復調成れば、先行力があり障害が上手で終いも歩けて、という6歳世代トップの本格派。同じ走りができれば重賞でも楽しめる。大器復活、今後の期待は大きい。

センゴクエースは珍しくスムーズに障害をクリアしたが、この荷物では前もそう止まらない。弱みもあるが強みが出るのは重賞のほうだろう。それでも北斗賞へ向けて良い形は作った。

コウシュハレガシーは末脚課題だが、ここも障害は何とか一腰でまとめていた。まだ一線級とは地力で見劣るが、相手弱化なら。

前で運んだシンエイボブは障害で止まり、下りてからも詰まったが、ここも強気に勝負を仕掛けた結果。自己条件に戻れば巻き返し可能。軽馬場ならなお良い。


■レース結果 いっぱいいっぱい押し切ったノエルブラン!

6月6日(土)

 水無月特別  A2

曇 0.5%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ノエルブラン  670 鈴木恵 槻舘 1.57.9
 キョウエイリュウ  650 松田 村上 1.59.4
 アフロディーテ  650 西 謙 西 弘 2.00.9
 カネゾウ  670 赤塚 久田 2.02.0
 フレイムゴールド  670 島津 金田 2.10.3

※出走取消:8番サンシルクラポピー(気管支炎のため)

 

アフロディーテが積極的に行き、前半61秒という数字以上に淀みのない流れ。アフロディーテと、2番手で進めたノエルブランが一腰で下ろし、それを目がけてキョウエイリュウ。

いつも止まるノエルブラン、ここもやはり止まったが、今回はソリの後端がわずかにゴール線を過ぎた後のことだった。これで昇級、終いハラハラするレースぶりは変わらないだろうが、登坂力に秀でているからこそだというのは覚えておきたい。

一旦は差し切るかの勢いで伸びてきたキョウエイリュウだが、残り20からは脚色が一緒に。ただ、ライバルのコマサンダイヤは前週B1で5着。それを思えば、この時期のA2(今季は特に層が厚い)で小差2着は評価が上がっても下がることはない。

わずかに甘くなったアフロディーテだが、ここまで動ければ復調確か。まだ良くなりそうだし、馬体も減っていない。今季はさらなる成長も見込めそうだ。

カネゾウは流れからはもう一歩前で進めたかったかもしれないが、前走障害で手間取った後ではギリギリの位置だったか。障害は修正して一腰、今後も引き続き上位評価。

フレイムゴールドは悪い内容ではなかったが、上位馬に比べれば障害でやや時間を要した。それでも叩きつつ前進はしているし、昨季も一昨季も夏以降のほうが成績上昇。狙い続けて良い。


■レース結果 アアモンドグンシン、力強く抜け出す

5月31日(日)

 第43回 大雪賞  3歳以上オープン

晴 0.6%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 アアモンドグンシン  690 西 将 小林長 1.50.8
 ミスタカシマ  670 鈴木恵 槻舘 1.56.0
 ミノルシャープ  690 島津 大友 1.57.2
 ホクショウマサル  690 阿部 坂本 1.57.4
 ゴールデンフウジン  690 渡来 今井 2.07.6

アアモンドグンシンが、道中上手く刻みながら障害も慌てず仕掛けてすんなりクリア、先に下りたミスタカシマをアッサリ捉えて突き放す完勝。昨季は早く付けて早く上げることばかりに意識が行き、楽に行けないと脆さも見せていたが、今回はいわば王道の競馬でこの内容、二走前から再コンビの西将太が自画自賛するのも納得できる。これだけの競馬ができるとわかったのは大きな収穫、次走の重賞でも注目。

ミスタカシマは荷物が楽になったぶん、前半で無理をせずに済んだ。2着争いでは、交わされそうになりながら最後まで踏ん張り、さすがの勝負根性を示した。立派な牝馬。

ミノルシャープは、普段よりもいくらか溜め気味のレース運び。そのぶん僅かに及ばなかったが、障害もスムーズに修正できていたし、次の重賞まで見据えれば上々。

ホクショウマサルはまだ本物とは言えないが、ようやく形を作れてきた。いくらか上向きと見て良さそうだ。


■レース結果 フクトクの差し脚、先行勢をとらえる!

5月30日(土)

 黒岳特別  B1-1組

晴 0.6%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 フクトク  660 赤塚 鈴木 1.59.9
 ホクトシンバ  660 藤本 岩本 2.03.5
 テンリュウフジ  660 松田 坂本 2.06.2
 ホクトウォーカー  660 舘澤 坂本 2.06.7
 コマサンダイヤ  640 藤野 金田 2.07.8

溜めて行って障害を一腰で上げたフクトクが追い比べを制した。今季は速い馬場が多かったが、今回は重めの馬場で息を入れられたし、先行馬も楽でなかったぶん、追っての味がなお活きた。今季6走で一番遅い走破時計、それで1着というのは、馬場が合っていたことを示している。

ホクトシンバは馬場より荷物が重要だが、昇級で特別という中でも障害一腰から歩き切って内容十分。後節の決勝は平場となるし、使ってくれば有力候補。

3歳コマサンダイヤは無理をしない感じだったが、切れ味を見せて一旦は完全に2着確保の態勢、ゴール寸前でまさかの詰まるシーンも、やはり走る。古馬相手では勝負度が読みにくいが、力があるのは間違いない。

シンエイパワー(1番人気6着)は障害で手間取り、先に下りる形を作れなかった。軽馬場の近走と勝手が違ったのはたしかだが、重馬場が全くダメという馬でもない。一戦だけで極端な評価下げは禁物。


■レース結果 一腰で切ったブチオが抜け出し快勝!

5月24日(日)

 エメラルド特別  A2-1組

曇 0.5%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ブチオ  660 渡来 今井 1.36.8
 インビクタ  650 藤野 松井 1.41.7
 カネサスペシャル  660 島津 村上 1.45.9
 アフロディーテ  640 西 謙 西 弘 1.48.2
 カネゾウ  660 赤塚 久田 1.48.4

渡来心路は、刻みを少なくした先行策で馬の力を目一杯に引き出す騎手、そんなイメージだったが、ここは速い流れの中でも小刻みに止めることによって、うまく障害を一腰で切らせた。もちろんブチオ自身も良くなっていたのだろうが、今季の好調さが納得できる手綱の冴えを見せた。3番手で下ろすと、楽々と前をとらえて快勝。

末が甘いインビクタだが、ここは障害で苦労する馬が出るほどのペースに持ち込めたし、軽馬場を活かした強気の策が功を奏した。他馬にとっては常に脅威な存在。

カネサスペシャルは障害で一旦止まり、それでもすぐ二腰で越せたように完全復調だが、切れるタイプでないぶん、一度でも止まると厳しかった。今回に限っては少し時計が速過ぎた印象。

カネゾウもいくらか障害で手間取った。軽馬場自体は合う馬だが、障害を考えれば、もう少し緩い流れのほうが好走確率は上がるかも。

ココロノタカラ(1番人気9着)は障害で大苦戦。軽馬場巧者ということもあり人気を集めたが、昇級初戦で格上馬に厳しいペースを作られては苦しかったか。慣れてくれば通用も可能。


■レース結果 果敢先行からシンエイパワーが押し切る

5月23日(土)

 つつじ特別  B1-1・2決勝

曇 0.5%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 シンエイパワー  650 渡来 久田 1.43.9
 スーパータイトル  650 船山 鈴木 1.44.2
 フクトク  650 赤塚 鈴木 1.47.7
 ホクトウォーカー  650 阿部 坂本 1.48.6
 プレゼントウェー  650 村上 久田 1.48.7

5着まで綺麗に単勝人気順。上位人気馬がきちんと持ち味を出せたレースだった。

シンエイパワーは好調さを活かして前々でレースを作り、最後まで歩き切った。今季は好内容の連続で、前走で負けた相手を封じる最高の結果、10歳でも充実ぶりが感じられる。勝ってもB1にとどまり、次走も引き続き注目。

スーパータイトルは前走同様に天板で一旦止まったが、すぐに腰を入れ直し、下りてから猛追。わずかに及ばなかったが、今回は勝ち馬が完璧だったというだけ。これでA2に昇級となるが、実績からも十分にやれるだろう。

フクトクも天板でわずかに止まったが、速い馬場の中で、前と離され過ぎず、且つ障害を切れるギリギリの位置取りで運んだ好騎乗とは言える。

下りてから伸びずバテずだったホクトウォーカーだが、見せ場もあり内容十分。前走1組と2組の地力の差はあったが、やはり阿部なら動く。

詰めが甘いプレザントウェーも、自身の競馬はできていた。軽馬場が悪いわけではないが、道中で緩むほうが形を作りやすいタイプ、警戒は緩められない。


■レース結果 好位から鮮やかにブラックサファイア!

5月18日(月)

 とかち皐月賞  3歳 別定

曇 0.6%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ブラックサファイア  610 藤本 松井 1.46.3
 ゴールドハンター  600 島津 金田 1.51.8
 コマサンダイヤ  630 藤野 金田 1.52.3
 キョウエイリュウ  640 松田 村上 1.52.5
 トワトラナノココロ  610 阿部 坂本 1.57.0

昨季は身体能力だけで勝っていた印象もあったブラックサファイアだが、古馬混合となりレースを覚え、下りてからの切れ味がいっそう活きるようになったとともに歩き切れるようになった。今回は障害も一腰で切り、鮮やかに突き抜けた。体調が馬体重に表れる馬で、そこには留意したいが、今後が非常に楽しみ。

とても届かないような位置から2着まで押し上げたゴールドハンター。四走前の若草特別でもそうだったが、ハマった時の末脚は強烈。自己条件で人気になって信頼できるタイプではないが、一級品の素材なのは間違いない。

イレネー記念馬コマサンダイヤは切れ味で劣った格好だが、荷物が増えたほうが強みが出る馬。三冠路線ではやはり有力候補の一頭となるだろう。

昨季は無敗に拘ったキョウエイリュウだが、イレネー記念で敗れたことで今季は重賞に重きを置いた使い方になりそう。無理に攻めず終いを伸ばす形、ゴールドハンターに伸び負けしたのは重量差で、こちらも凄い脚を使っている。

一腰とは行かなかったトワトラナノココロだが、安定感のある取り口で、やはり世代上位級。ただ、切れ者揃いの中では、やや決め手に欠く印象も否めないか。


■レース結果 オレノココロが貫録勝ち

5月17日(日)

 さつき特別  3歳以上オープン

曇 0.8%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 オレノココロ  680 鈴木恵 槻舘 1.42.5
 メムロボブサップ  670 阿部 坂本 1.44.3
 アオノブラック  670 藤野 金田 1.45.1
 アアモンドグンシン  680 西 将 小林長 1.45.1
 ミノルシャープ  680 島津 大友 1.46.5

4歳馬2頭とミノルシャープが引っ張り、淀みのない流れ。それでもオレノココロはついて行って障害も一腰、3番手で下ろした。障害重視に徹することもあるように特別戦では読みにくい馬だが、今回は勝負度の高い場面だったか。それにしても、軽めの荷物の中で若馬相手にこの時計で勝つのだから恐れ入った。

メムロボブサップは前走で障害が乱れた後で、そう無理をしないかとも思えたが強気の先行策。阿部武臣の感覚では、たまたま合わなかっただけ、過剰に気を使う必要はないというものだったのだろう。即巻き返せたのは大きい。

障害で止まりかけたアオノブラックだが、すぐ腰を入れ直してトップ抜け。2着争いで僅かに競り負けたが中身は濃く、年長馬相手には無理をしなかった昨季前半とは全く違う。やはりこの2頭は相当強い。

障害で一旦止まると返事が遅いアアモンドグンシンだが、今回はすぐに二腰目が入ったし、ばんえい記念のダメージ云々はもう心配しなくて良さそうだ。西将太とも徐々に手が合ってくるだろう。

ミノルシャープは4歳馬2頭が攻めてきたぶん、思った以上に流れが厳しくなり、結果的に障害の乱れにつながったか。6歳になり立場も変わってくるが、極端に評価が下がるものではない。

センゴクエース(4番人気6着)は障害では必ず止まる、という向き合い方が正解なのだろうか。流れが落ち着く重賞のほうが買いやすい。


■レース結果 後続完封、ウンカイタイショウが連勝!

5月16日(土)

 五月雨特別  A1混合

曇 0.9%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ウンカイタイショウ  670 渡来 久田 1.43.3
 ナカゼンガキタ  655 藤本 松井 1.46.1
 コウシュハレガシー  680 藤野 平田 1.53.1
 カンシャノココロ  670 西 謙 坂本 1.59.5
 オレワチャンピオン  670 鈴木恵 中島 1.59.8

ウンカイタイショウがここも単騎の逃げから障害一腰、後続を完封して連勝を決めた。荷物が軽いこの時期が合うのは確かだが、それにしても好内容の連続。頗る状態が良さそうで、今季はさらに一皮剥けるかもしれない。今後も注目したい。

牝馬ナカゼンガキタも今季の好調さを示したが、これでオープンに昇級。相手関係が厳しくなってくるが、2組に回れば十分戦えるだろう。

切れ味で劣ったコウシュハレガシーだが、内容的には悪くなかった。もう少し荷物が増えて流れが落ち着いたほうが競馬はしやすいかもしれない。

キタノユウジロウ(5番人気6着)が案外だったが、速い流れに対応できなかった印象。5歳シーズンの厳しさはあるが、慣れてくれば。


■レース結果 春の女王はナカゼンガキタ!

5月10日(日)

第13回カーネーションカップ(BG3) 3歳上牝馬

雨 2.4%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ナカゼンガキタ  670 藤本 松井 1.33.2
 ミスタカシマ  690 鈴木恵 槻舘 1.43.0
 ヤマノホシ  660 赤塚 長部 1.43.3
 シンエイボブ  670 渡来 久田 1.45.5
 アフロディーテ  670 西 謙 西 弘 1.47.2

第1レース前からの雨が止まず、馬場水分2.4%。軽馬場はある程度予想されていたが、それにしても速い展開に。

有力馬は刻まずに第二障害手前に着き、早めの仕掛けとなったが、そこでワンテンポ遅らせたナカゼンガキタが切れ味を発揮、終いも緩まずの完勝だった。前走(今回ほどではなかったが)軽馬場の中でスパっと切れた自信もあったのだろうが、障害で止まった馬もいる中で藤本匠の落ち着きはさすがだった。2017年度のオークス馬、上も下も強い世代だが、昨年11月の転厩後はまた存在感を増してきた。牝馬同士ならやはり上位級。

諸条件が厳しいかと思えたミスタカシマだが、叩いて前付け、障害でヒザをついたのは速い流れの影響もあったのだろうが、その中でも2着確保は底力の証明に他ならない。今後も牝馬同士では重量を課せられるが、地力が違うのはたしか。

ヤマノホシはここまで軽くなってしまうと、かえって展開面で苦しくなるかと思えたが、直行気味の仕掛けからよく辛抱した。まだまだ元気。

シンエイボブはヤマノホシに釣られる形で動き、障害で一旦止まってしまった。このあたり地力の差と言えなくもないが、自己条件の平場に戻れば巻き返せる。

アフロディーテは障害一腰だったが、存外ジリっぽかった。結果的に、ピーク時と比べれば、状態面で万全でなかったかもしれない。


■レース結果 カネサスペシャルが復活の狼煙!

5月9日(土)

 菖蒲特別 A2

晴 1.3%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 カネサスペシャル  660 島津 村上 1.52.9
 カネゾウ  660 赤塚 久田 1.54.4
 ブチオ  660 渡来 今井 1.58.6
 キョウエイリュウ  640 松田 村上 2.03.0
 ミノルシンザン  660 阿部 大友 2.03.6

3歳時にばんえい大賞典勝ちもあるカネサスペシャルが、1年4ヶ月ぶりの勝利。明け5歳の天馬賞を取り消して以降、ガタっと崩れていたが、前走に続いて道中から反応良く、今回は下りてからもしっかり歩いた。長い時間はかかったが、よく立ち直ってきた。昨季の不振を取り返せるだけのデキに戻りつつあるか。次走以降も注目。

人気を落としていたカネゾウだが、障害さえ無難ならこれくらいは走れる。ひと踏ん張り利かないとはいえ、軽めの荷物もいいし、こちらも引き続き上位圏内だろう。

ブチオは今回も障害でヒザをついたが、前走よりは良化。下りてから歩けているし、障害も徐々にスムーズになってくるだろう。次走はさらに前進も可能では。

人気を集めた3歳キョウエイリュウは下りてからの切れ味は見せたが、結果論でいえば無理に勝負に行く形ではなかった。評価が下がるものではないが、年長馬相手では扱いが難しそうだ。

先行はできたミノルシンザンだが、障害でやや手間取った。出入りの激しい展開も影響した感があり、もう少し荷物が増えたほうが組み立てやすい。安定味上位、次も圏内ではあるが。


■レース結果 世代戦初戦はアオノブラック!

5月4日(月)

 第22回 すずらん賞 4歳 別定

曇 0.8%
着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 アオノブラック  670 西 謙 金田 1.43.4
 アオノゴッド  630 村上 金田 1.44.2 10
 インビクタ  650 藤野 松井 1.53.3
 ダイリンファイター  630 赤塚 小林長 1.54.4
 サクラドリーマー  640 藤本 今井 1.55.0

夜になって多少軽くなった印象もあったが、0.8%で前半50秒ソコソコならやや速め。人気の三冠馬メムロボブサップは強気に行ったが、第二障害でヒザをついた。この形は初めてだっただけに立て直しは容易ではなくキャリア初の惨敗(10着)。今季初戦の古馬相手で好走した反動も考えられ、極端に評価下げの必要はないが、後を追う他馬との差が詰まってきているのは事実。

ライバルの凡走を尻目に抜け出したのはアオノブラック。中団付けから一腰で切ると、追いすがる同厩アオノゴッドを、40キロ差ある中でキッチリ競り落とした。今季の4歳三冠路線、そしてその後までも含め、相当の期待を懸けて良い馬だろう。

人気薄だったアオノゴッドだが、重賞でも過去四戦して掲示板内が三回。まだ自力勝負は利かず、アオノブラックの陰に隠れていつもそう人気にならないが、障害は安定しているし、浮上してくるパターンはありそう。自己条件に戻ればもちろん有力。

インビクタはメムロボブサップがいると楽な展開にはならないが、藤野に戻って登坂力がさらに活きるようになったし、終いもまだ辛抱できている。この世代ではやはり上位の一頭。


■レース結果 やはり春はコウシュハウンカイ!

5月3日(日)

第14回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2) 別定

晴 0.8%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 コウシュハウンカイ  720 藤本 松井 1.57.9

 オレノココロ

 720 鈴木恵

槻舘 2.02.5

 センゴクエース  720 菊池 槻舘 2.07.8
 ミノルシャープ  720 島津 大友 2.17.8
 アアモンドグンシン  720 西 将 小林長 2.22.4

コウシュハウンカイが当レース6年連続連対で通算3勝目。他馬が第二障害で手間取る中、アッサリ一腰で抜け、下りた時点でセーフティリード。持ち前の登坂力を活かしての完勝だった。10歳となった今季だが、障害の巧さは相変わらず群を抜いており、引き続き活躍を期待できそうだ。

ひと叩きされたオレノココロは初戦とは違い勝負を意識した形だったが、障害でずいぶんと苦しみ、勝ち馬とは障害力の差が如実に出た。今回はコウシュハウンカイの競馬だったが、それでも下りてからは流石の脚を見せたように、特に悲観することはない。

センゴクエースも障害でヒザをついたが、そこからでも前向きな気持ちは見られたし、昨年の重病みとは違う印象。徐々に流れが緩くなってくれば、力を示す場面もありそうだ。

昨年の実績からは720が問題になるとは思えなかったミノルシャープだが、思いのほか障害で苦戦。年度末と年度初めの比較の難しさを改めて思い知らされたが、慣れてくれば今季は一歩上へ行けるはず。

下りてから見劣ったコウシュハレガシー(10番人気6着)だが、障害は二番手抜けと登坂力は示した。これから力をつけてくれば。

さて、問題はホクショウマサル(3番人気8着)。以前から時折テンの遅さは見せていたが、それにしても今季二戦は反応が悪すぎるし、第二障害でも腰が入らない。こうなるとやはり重病みと見ざるを得ないか。少し軽い相手で立て直しが必要かもしれない。


■レース結果 ウンカイタイショウが先行力を活かし圧勝!

5月2日(土)

 春駒特別 オープン・A1混合

晴 1.0%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 ウンカイタイショウ  670 渡来 久田 1.45.0

 ゴールデンフウジン

 680 松田

今井 1.52.1

 メジロゴーリキ  680 西 謙 松井 1.54.1
 ノエルブラン  660 島津 槻舘 1.56.0
 カンシャノココロ  670 阿部 坂本 1.59.0

ウンカイタイショウは第一障害までは速くないが、道中で刻まずに前へ行くという、本馬と渡来の得意パターンに持ち込めた。早めの仕掛けからスンナリ障害を切ると、末も緩まず圧勝。荷物への対応がいずれ課題となってくるだろうが、昨季終盤からも確実な地力強化はうかがえ、今季非常に楽しみな一頭。

ゴールデンフウジンは天板で一旦止まるシーンもあったが、下りてからは良く歩いた。次は1組に編成される可能性もあるが、昨年もソコソコやれていたし、春の荷物ならそうヒケは取らないのでは。

メジロゴーリキは行きっぷりが良くなったのは好材料。障害のカカリが悪く後れを取ったが、返事をしてからはスムーズだったし、本来もう少し荷物が増えたほうがレースはしやすいタイプ、確実に上昇ムードと見て良い。

下りてからジリっぽかったカンシャノココロだが、番手付けから一腰で切れたのは評価できる。このくらいの相手で阿部ならいずれ馬券圏内へ。


■レース結果 今季も開幕戦はコウシュハウンカイ!

4月24日(金)

 スプリングカップ 3歳以上 オープン

曇 1.0%

着順 馬   名  

 重量 騎手

厩舎 タイム 人気
 コウシュハウンカイ  680 藤本 松井 1.51.7

 ミノルシャープ

 680 島津

大友 1.53.3

 メムロボブサップ  670 渡来 坂本 1.57.7
 オレノココロ  680 鈴木恵 槻舘 1.58.9
 センゴクエース  680 菊池 槻舘 2.00.4

コウシュハウンカイが2番手から綺麗に抜け出し、当レース3年連続の勝利。年齢からくるズブさへの不安もあったが、先行力と登坂力が生きる春シーズンの強さを改めて示した格好。次走ももちろん有力。

2着も昨年と同じでミノルシャープ。自分でレースを作って、終いもよく辛抱した。人気は落としていたが、これくらいは走れる馬。昨季以上に安定したシーズンとなるのでは。

4歳メムロボブサップが実にスムーズな競馬で3着に健闘。勝ち負けまで加わるシーンはなかったが、この相手だけに素直に評価できる。

オレノココロは勝負を意識した競馬ではなかったが、障害をきちんと一腰、まずは好発進。馬体重-25キロは、春先は減らしてくることが多い馬で、特に気にすることはないだろう。

終い詰めてきたセンゴクエースはやはり障害でモタつく面も。競走中止となった昨年を思えばまずまずだが、もう少し緩い流れになってからのほうがいいかも。

ホクショウマサル(1番人気8着)は障害を上がれず。1トンのばんえい記念を使ったダメージ、いわゆる「重病み」…というよりも、行き脚がつかず第一障害ではシンガリ、そこから叩いて行かせて掛けて…とラフな競馬が影響したか。一度使ったことで修正できる可能性はある。

メジロゴーリキ(9番人気6着)にも良化の兆し。下りてからジリっぽかったが、障害をスンナリ切れたのは次走以降につながってきそうだ。